マネージドクラウド for WEB からの移行ガイド

ファイルの修正

マネージド専用サーバーにデータを移行する前に、必要に応じてファイルの修正が必要です。
また、メールアドレスを移行する場合に、マネージドクラウド for WEB のコントロールパネルでエクスポートしたCSVファイルを修正する必要があります。

■httpからhttpsへリダイレクト設定をしている場合

.htaccessで http から https へリダイレクト設定している場合、.htaccessの修正が必要です。

記述例
http://www.example.com/ へのアクセスを https://www.example.com/ にリダイレクトする場合

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP:X-Forwarded-Proto} !https
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

 

■各ソフトウェアのバージョン変更によるファイルの修正

OS、PHP、MySQL などの各ソフトウェアのバージョンが変更となります。 お客様プログラムや .htaccess の内容によっては、修正が必要となる場合があります。
事前テストご希望のお客様は、サポートセンターへご相談ください。

  • OS:CentOS 6.10 ⇒ CentOS 7系
  • WEBサーバー:Apache 2.2.15 ⇒ Nginx + Apache 2.4系
  • PHP:php 5.4.45 ⇒ php 7.4系(5.6系、7.0系、7.1系、7.2系、7.3系 に変更可)
  • データベース:MySQL 5.5系 ⇒ MySQL 5.7系

 

■メールアカウント、メールアドレス(独自ドメイン)をインポートするCSVファイルを作成

KAGOYA Internet Routing のコントロールパネルより、インポートする雛型のCSVファイルをダウンロードして、マネージドクラウド for WEB でエクスポートしたメールアドレス情報のCSVファイルを用いて、インポートするCSVファイルを作成します。
メールアドレスのご利用が無い場合、本作業は不要です。

  1. マネージド専用サーバーのコントロールパネルより、メールアカウントとメールアドレス(独自ドメイン)、必要に応じて転送設定や自動返信設定のCSVファイルをエクスポートします。

     

  2. エクスポートしたメールアカウント設定のCSVファイルを開いて各項目を入力します。
    メールアカウントはメールソフトに設定する ユーザー名 になります。詳細については下記ページをご覧ください。
    ⇒ メールアカウント名について

    No. 項目 内容
    1 処理区分 追加や編集、削除などの処理を決定する項目です。
    各メールアカウントの処理区分はすべて 1 を入力します。
    2 アカウント名 新規追加するメールアカウント アカウント名.任意の名前 を入力します。
    • 任意の名前は最大16文字以内で入力してください。
    • ご利用可能な文字列は半角英数および「- (ハイフン)」です。
    4 パスワード マネージドクラウド for WEBで各メールアドレスに設定しているパスワードを配信先のメールアカウントのパスワードとして入力します。
    5 備考 コントロールパネルでメールアカウントの一覧を確認するときに使用用途などを表示することができます。
    マネージドクラウド for WEB でエクスポートしたCSVファイルの内容を必要に応じてコピー&ペーストしてください。
    6 メールボックス容量 KAGOYA Internet Routingでは、メールボックスの容量を以下の容量から選択します。
    指定可能な容量(MB単位の数値のみを入力してください)

    10 / 30 / 50 / 70 / 100 / 300 / 500 / 700 / 1000 / 1500 / 3000 / 5000 / 7000 / 10000 / 20000 / 40000 / 80000
    7 メールボックス使用量 空欄にしておきます。
    8 パスワード変更設定権限

    メールアカウントのユーザー自身が追加したメールアカウント名でコントロールパネルにログインしたときに、設定できるかどうかの権限を設定項目ごとに指定できます。
    設定権限に関しては メールアカウントの追加 を参照してください。

    設定権限を許可する場合、空欄にしておきます。

    転送設定設定権限
    自動返信設定権限
    メールアドレス(セレクトドメイン)設定権限

     

  3. エクスポートしたメールアドレス(独自ドメイン)のCSVファイルを開いて各項目を入力します。

    No. 項目 内容
    1 処理区分 追加や編集、削除などの処理を決定する項目です。
    各メールアカウントの処理区分はすべて 1 を入力します。
    2 メールアドレス(独自ドメイン) マネージドクラウド for WEB でエクスポートしたCSVファイルのメールアドレスをコピーして、「メールアドレス(独自ドメイン)」にペーストします。
    3 配信先アカウント名 「メールアカウント設定」のCSVファイルに指定したメールアドレスの配信先メールアカウント名を記入します。

     

  4. 必要に応じて、転送設定と自動返信メールについてもCSVファイルを作成します。
    作成したCSVファイルをマネージド専用サーバーのコントロールパネルでインポートし、メールアドレスを登録します。

     

 

移行先サーバー(マネージ専用サーバー)での作業

  1. サーバーへのFTP接続を許可するため、当社コントロールパネルからを接続元IPアドレスを登録します。

    KAGOYA Internet Routing では、不正アクセスを防止するため、初期状態ではFTPでの接続が制限されています。
    あらかじめFTP接続を許可する接続元IPアドレスを登録する必要があります。
    サイト管理者毎にFTPユーザーを作成している場合、サブFTPアカウントを作成する事が可能です。
    サブFTPアカウント毎に接続元IPアドレスの登録ができかねます。

    次のマニュアルを参照

     

    FTPソフトを使用してマネージド専用サーバーに接続し、データをアップロードします。

    次のマニュアルを参照


    ■CGI、PHPなどの利用

    各種プログラム(CGI、PHPなど)をご利用の場合は、下記のオンラインマニュアルをご確認のうえ、必要に応じてソースコードや、パーミションを修正します。

    次のマニュアルを参照

  2. MySQLデータベースをご利用の場合は、コントロールパネルでデータベースを作成し、phpMyAdminでデータベースをインポートします。

    KAGOYA Internet Routing ではご契約アカウント名がデータベースのユーザー名となります。
    そのため、データベースを複数ご利用の場合、同じユーザー名とパスワードで共有することとなります。
    データベース名でご利用可能な文字数は最大32文字です。

    次のマニュアルを参照


    ■データベース情報について

    データベースを作成後、データベースを使用するプログラムの設定ファイルでコントロールパネル作成したデータベース接続情報(データベース名、データベースユーザー名)に書き換えます。
    データベースサーバー名(ホスト名)は localhost をご指定ください。

     

  3. 必要に応じてマネージドクラウド for WEBでご利用のオプションをコントロールパネルで設定します。

    次のマニュアルを参照

     

  4. マネージド専用サーバーに移行したWebサイトが正しく表示できるか確認します。

    DNS情報の切り替えまでは、独自ドメインのURLにアクセスしても、移行元サーバー(マネージドクラウド for WEB)へのアクセスとなるため、ご契約時に発行される「http://アカウント名.kir.jp/」からはじまるURLでサイト表示を確認します。

    プログラムやCMSで独自ドメインのURLを指定している場合、「http://アカウント名.kir.jp/」からはじまるURLへ修正ください。
    独自ドメインに切り替えた後は、修正したURLを独自ドメインのURLに必ず戻してください。