目次
- KUSANAGI の初期設定
- KUSANAGIのプロビジョニング
- WordPressのインストール
KUSANAGI の初期設定
仮想マシンにログインできたら、初期設定を行います。
初期設定には専用の「KUSANAGIコマンド」を使用します。
「KUSANAGIコマンド」は、初期設定のほか、Webサーバーの切替え、キャッシュの制御なども行えるKUSANAGI専用のコマンドです。
ここからの手順ではWordPressが利用できる状態になるよう準備を行う手順について説明します。
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はじめに
KUSANAGIの設定時にホスト名を指定する項目がございます。
事前に当社コントロールパネルより独自ドメインの正引きの設定を追加しておく必要があります。◇正引き設定
https://support.kagoya.jp/vps/manual/index.php?action=artikel&cat=40&id=50&artlang=ja独自ドメインを取得していない場合、当社コントロールパネルより新規に取得していただけます。
◇ドメインの新規取得
https://support.kagoya.jp/vps/manual/index.php?action=show&cat=29既に他社で独自ドメインをご利用の場合、Aレコードにご利用インスタンスのIPアドレスを設定しておいてください。
◇他社管理ドメインの利用
https://support.kagoya.jp/vps/manual/index.php?action=show&cat=28 -
初期設定の開始
KUSANAGIコマンドによる初期設定を行う前に、まずCentOSやKUSANAGIシステムのアップデートを yum を利用して行います。
次のように入力し、アップデートを開始します。# yum update kusanagi -y
# yum --enablerepo=remi,remi-php56 update -yアップデートが完了したら以下の手順に従って初期設定を開始します。
次のように入力し、一度サーバーを再起動します。# reboot※サーバーの再起動は当社コントロールパネルでも実施いただけます。一度接続が切れますので、再度ログインしてから root ユーザーへ切り替え、下記の手順へ進みます。
KUSANAGI仮想マシンにおけるLinuxやデータベースのユーザーパスワードの設定、変更を行います。
以下の内容を入力し、設定を開始します。kusanagi init -
TLS用ホスト鍵ファイルの生成
TLSセッションチケットファイル、DH(Diffie-Hellman)鍵交換で使用するパラメータファイルを生成します。
これらのファイルは /etc/kusanagi.d/ssl 下に生成され、すでに生成しているときは再生成しません。
マシンの性能によっては、このファイル生成に数分かかることがありますので、ご注意ください。 -
サーバタイムゾーンの設定
サーバのタイムゾーンの設定を行います。
任意のタイムゾーンを選択します。Search or select timezone:
Africa/Abidjan
Africa/Accra
.
.
.※直接文字を入力していくと絞り込みができます。
タイムゾーンを設定すると、下記のように表示されます。Applying Location: Asia/Tokyo.(Asia/Tokyoを選択した場合の例)
日本の時刻でご利用の場合 [Asia/Tokyo] を選択ください。 -
ロケールの設定
使用言語の選択を行います。 オプション --lang en を指定すると英語ロケール(en_US.UTF-8)を、オプション --lang ja を指定すると日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)を設定します。
Select your using language.
1 : English
2 : 日本語
q : quit
Which are you using?:1 を選択すると英語ロケール(en_US.UTF-8)を、2 を選択すると日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)を設定します。
q を選択すると、ここで処理を停止します。 -
キーボードタイプの設定
Select your keyboard layout.
1 : English
2 : Japanese
q : quit
Which are you using?:1 を選択すると英語キーボード(us配列)を、2 を選択すると日本語キーボード(jp106配列)を設定します。
q を選択すると、ここで処理を停止します。
キーボードを設定すると、下記のように表示されます。You choose: Japanese -
ユーザーパスワードの設定
ユーザー kusanagi のパスワードの設定を行います。
kusanagi user password using in software update.
Changing password for user kusanagi.
New password:※Changing password と表示されますが、ここでは新規設定となります。
任意のパスワードを入力します。
続いて確認用としてパスワードを再入力します。Retype new password:パスワードを設定すると、下記のように表示されます。
passwd: all authentication tokens updated successfully. -
鍵認証の設定
ユーザーkusanagi のSSHユーザ鍵の作成を行います。
Generating public/private rsa key pair.
Enter passphrase (empty for no passphrase):SSH鍵認証を行う場合のパスフレーズを設定します。
任意のパスフレーズを入力し、Enter(Return)キーを押します。
(パスフレーズは空欄のまま進めることも可能ですが、設定されることを推奨します)
次のように表示されますので、確認の為再度パスフレーズを入力し、Enterキーを押します。Enter same passphrase again:次のように鍵の作成に関するメッセージが表示されます。
このタイミングで鍵認証に必要な公開鍵がルートディレクトリ(/root)にkusanagi.pemとして生成されますので、初期設定完了後、必要に応じてダウンロード等を行ってください。Your identification has been saved in /root/kusanagi.pem. Your public key has been saved in /root/kusanagi.pem.pub.パスフレーズを設定したときは、以下のメッセージも表示されます。
The key fingerprint is:
xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx root@
The key's randomart image is:
+--[ RSA 2048]----+
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Webサーバの選択
起動するWebサーバをNGINX、httpd(Apache2) から選択します。
KUSANAGI can choose middlewares.
Please tell me your web server option.
1) NGINX(Default)
2) Apache
Which you using?(1):1 を入力します。リターンのみ入力するとデフォルトの NGINX を選択します。
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アプリケーションサーバの選択
起動するアプリケーションサーバをPHP7、HHVM、PHP-FPM(PHP5)から選択します。
Then, Please tell me your application server option.")
1) PHP7(Default)
2) HHVM
3) PHP5
Which you using?(1):1 を入力します。リターンのみ入力するとデフォルトの PHP7 を選択します。
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データベースの選択
使用するデータベースをMariaDB、PostgreSQLから選択します。
Then, Please tell me your Database system.
1) MariaDB(Default)
2) PostgreSQL
Which you using?(1):1 を入力します。リターンのみ入力するとデフォルトの MariaDB を選択します。
次のように表示されますので、任意のパスワードを入力します。
Enter MySQL root password. Use [a-zA-Z0-9.!#%+_-] 8 characters minimum.確認用としてパスワードを再度入力します。
Re-type MySQL root password. -
初期設定の完了
次のようなメッセージが表示されれば、初期設定は完了です。
KUSANAGI initialization completed
Done.
You have new mail in /var/spool/mail/root続いてWordPressのプロビジョニングへ進みます。