ローカルネットワークの作成


はじめに

  • KVMを利用している場合、複数のインスタンスをローカルネットワークで接続できます。
  • ローカルネットワークで接続したインスタンス同士で通信するには、サーバー側でネットワーク設定をする必要があります。
    ⇒ サーバー側の設定
  • ロードバランサーを追加した場合、同時にローカルネットワークも追加されます。
  • 作成可能なローカルネットワーク数は5個までです。

コントロールパネル側の設定
  1. 当社コントロールパネルを開きます。

    ◇コントロールパネル > KVM > ネットワーク > ローカルネットワーク

  2. 上記リンクをクリックするとコントロールパネルのログイン画面が表示されます。
    アカウント名とパスワードを入力し、ログインします。

  3. 画面右上に表示されたメニューから「KVM」をクリックします。

  4. 表示された「ネットワーク」メニューから「ローカルネットワーク」をクリックします。

  5. [ローカルネットワーク一覧]が表示されます。
    「ネットワーク追加」をクリックします。

  6. [ネットワーク]が開きます。
    次の項目を設定します。

    ネットワーク名 任意の名前を入力します。
    対象インスタンス 作成するローカルネットワークに接続するインスタンスを追加するには「追加(+)」をクリックし、対象インスタンスを選択します。
    • 稼働中のインスタンスを接続するには、事前にインスタンスを停止してください。
      停止
    • ネットワーク作成後に後からインスタンスを追加することもできます。

    入力が完了したら「登録」をクリックします。

  7. 登録が完了すると、[ローカルネットワーク一覧]に作成したネットワーク名が表示されます。

  8. 作成したローカルネットワークを編集するには、「編集」をクリックします。

  9. [ネットワーク]が開きます。
    次の項目を設定します。

    ネットワーク名 任意の名前に変更できます。
    対象インスタンス ローカルネットワークにインスタンスを追加するには「追加(+)」をクリックし、対象インスタンスを選択します。
    • 稼働中のインスタンスを接続するには、事前にインスタンスを停止してください。
      停止

    入力が完了したら「更新」をクリックします。


サーバー側の設定

Linux OS のインスタンスの設定方法をご案内します。

Windows インスタンスの設定方法は、以下のマニュアルを参照してください。
⇒ Windows Server 側の設定
  1. 対象のインスタンスへログインします。
    SSH接続の設定
    コンソール

  2. ネットワークインターフェイスを確認します。

    # ip link show

    実行結果が表示されます。

    1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    2: eth0: mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP mode DEFAULT qlen 1000
    link/ether fa:16:3e:46:d1:ff brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    3: eth1: mtu 1500 qdisc noop state DOWN mode DEFAULT qlen 1000
    link/ether fa:16:3e:97:a1:43 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

    コントロールパネルから対象インスタンスをローカルネットワークに追加できていたら「eth1」が表示されます(複数のネットワークに接続すると、eth1, eth2, eth3・・・ が表示されます)。

    eth0 までしか表示されない場合は、インスタンスがローカルネットワークに追加できていません。コントロールパネルから対象インスタンスをローカルネットワークに追加してください。
    コントロールパネル側の設定
  3. eth1 の設定ファイルを編集します。

    ■ CentOS7 の場合

    設定ファイルを開きます。

    # vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
    • 複数のネットワークに接続するには eth ごとに設定ファイル(eth1 に対しては ifcfg-eth1、eth2 に対しては ifcfg-eth2)を作成します。

    以下を記述します。

    DEVICE="eth1"
    NM_CONTROLLED="no"

    IPADDR=172.16.1.45 ←任意のローカルIPアドレス
    NETMASK=255.255.255.0 ←任意のネットマスク(例は 172.16.1.45/24 の場合)
    ■ Ubuntu の場合
    # vi /etc/network/interfaces

    以下を記述します。

    auto eth1
    iface eth1 inet static
    address 172.16.1.45 ←任意のローカルIPアドレス
    netmask 255.255.255.0 ←任意のネットマスク(例は 172.16.1.45/24 の場合)
  4. ネットワークを再起動します。

    ■ CentOS7 の場合
    # service network restart
    ■ Ubuntu の場合
    # service networking restart
    • 実行するとエラーが表示されますが、eth1 の再起動は実行されるため、問題ありません。
  5. 疎通確認をします。

    # ping -c 5 172.16.1.45
    • 設定したIPアドレスに ping を実行します。

    自分自身への ping に成功したら、同じローカルネットワーク内のサーバー間でも ping をお試しください。

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